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2017/9/7 伊達公子、現役引退会見 「こんなに幸せなアスリートはいない」


170907-3.jpg思い出の有明コロシアムで引退会見を行った伊達(写真・岡本範和) 女子テニスの伊達公子(エステティックTBC)の引退会見が7日、東京・有明コロシアムのセンターコート上で行われ、「こんなに幸せなアスリートはそういないと思う。2度も世界のトップレベルで戦うチャンスを得られた」と晴れやかな表情で引退への思いを語った。

 伊達は、11日から行われる『ジャパンウイメンズオープンテニス』を最後に、競技生活にピリオドを打つ。昨年4月の膝の手術から今年5月に復帰を果たしたが、肩の痛みも抱えるようなり、「気持ちが衰えることもなく、時間をかければ必ずできるという思いを持ち続けていたが、自分の中で整理してみると少しづつ決断しなければいけない時期なのかな、と気持ちが膨らんでいった」と引退の決断に至るまでの経緯を話した。

 伊達は、高校卒業後の1989年にプロ転向を果たし、WTAツアー通算8勝、ウィンブルドン、全豪、全仏でベスト4入りを果たすなど90年代の日本女子テニス界を牽引。自己最高世界ランキングは4位。96年に一度現役を退いたが、2008年に37歳で復帰し、世界ランク50位に入るなど活躍していた。

 2度にわたる競技生活を振り返った伊達は、
「1度目はランキングにこだわって自分の目標としていたトップ10、最高位4位で、グランドスラムでもセミファイナルを経験し、トップレベルで戦う経験ができた。2度目の再チャレンジでは、30代後半から40代前半でトップ50をクリアできたことは想像もできなかったし、若いプレーヤーと共にツアーを仲良く回ることもできた。2度も経験できて幸せなアスリートだったんじゃないかなと思う」と笑顔を見せた。

 1度目のキャリアの最後はニューヨークで、今度は東京にしたいという強い思いから有明での引退試合を選んだ伊達。
「引退は必ずしもテニスと切り離す気持ではなく、これからもテニスと向き合いながらどういう形になるか時間をかけて考え、常に自分の隣にテニスはある人生にしていきたいと思う。そう思うとそんなに寂しく思う必要もないのかな」と話し、
「テニスに出会えてよかったと思うし、最後の有明での試合でどこまで自分らしさを出せるのか、強い思いだけを心の中に持ってコートに立ちたいと思う。会心のショットを何本出せるかわからないが、皆さんの記憶に留めてもらえるように、多くの人に会場に足を運んでもらって、皆さんと時間を共有できたらいいと思う」と締めくくった。

 伊達は、ジャパンウイメンズオープンテニス2日目の12日から出場する。